幸福の最大化と浮気
幸福の最大化
まず僕は相手が浮気する分には勝手にすればいいと思ってる。 なぜならば相手の気持ちなどは自分のコントロールできる範囲外なので、 そのコントロールが効かない範囲で発生することは全て何が起こっても許容するしかないのである(もちろん契約などの効力により制限をかけられるものは除く)。 また浮気して相手の幸福がより大きくなるのであればそれは良いことだ。
幸福は最大化されるべきである。
自分の浮気について
ここで気づいたのが「自分は浮気はしない」と僕は思い込んでいる。 これは何とも奇特だ。 なぜなら幸福は最大化されるべきと言っておきながら、浮気をしないというのは前の論によれば自分の幸福の最大化をしないということである。 つまりはよりいい相手がいる状態で自分はそちらに浮気しないというのだ。 もちろんここは自分のコントローラブルな範囲なのだから浮気をしないという選択はできるのだが、自分だけを特別な論理で除外するのはなんとも気持ちが悪い。 信条にしろルールにしろ冗長であるより簡潔で条項は少なく網羅的であるべきだ。
自分が浮気しないことを幸福の最大化と両立する
まず前提として浮気をするのはより良い相手、つまりより多い幸福を手に入れられるものとして定義する。 つまりわざわざ不幸になるために浮気することはないのである。 この論によれば浮気をし続ければいずれ最大の幸福に到達するのであるが、まあこれは人間の個体数が有限であるため有限回の浮気で到達できることは自明である。 そもそも付き合う相手は有限な順序集合の元であることを仮定するべきだというのは置いておく。
相手が最大元
まず極論を言えば付き合う相手の中で幸福度合いの最大元を取れば浮気は起こらないのである。 つまり最高の相手に巡り合えばこの議論はその時点で終わりなのだ。 しかし現実はこんなに甘くはない。
まず付き合う相手の集合Uの中には、現時点の自分の知っている相手の集合Aと知らない集合Bで分けることができる。 そして知らない集合の中にもこれから知り合う集合B_fと一生知り合わない集合B_nがあるのだ。 Uの元を取って幸福の度合い(以下、幸福度)Hに移す写像fをここで定義する。 Hは半順序集合である。
f: U -> H
U = A and B, A cap B = Φ B = B_f and B_n, B_f cap B_n = Φ
「全集合Uをfで移した集合の最大元を取るUの元がAに含まれている」というような非現実的な希望的観測をすることは難しい。
max(f(U)) in A
付き合う相手で幸福度が変わらない
次に浮気をする幸福度の向上を最小限にする方向で考えてみよう。 まず浮気は幸福度の向上があるときにするものだ。 現在の相手a からbに浮気するとき、以下に従う必要がある。
f(a) < f(b)
ここで重要なのは、bと付き合った方が幸福度合いが高いと判断がつくことである。 例えばaとbとを比べたとき、次の場合は浮気するインセンティブがない。
f(a) = f(b) : 浮気しない状態
当然である。 浮気するというコストを支払っても現状維持であり、それなら浮気をしない方がコストがかからず幸福なのだ。
ではここでこの浮気しない状態を深く掘り下げてみよう。 先ほど浮気しない状態を定義したが、これは厳密ではない。 幸福とは目に見えないため、幸福が同じかを認識することは難しい。 なので厳密には自分の認識できる幸福の最小の差dがあり、次のような状態なら浮気するのである。
f(a) + d <= f(b)
この定義から再度現実的に浮気しない状態を定める。
f(a) + d > f(b) : より現実的な浮気しない状態
これは浮気した場合の幸福度の増加が自分に認識できないためメリットがない(ように見える)のである。 ではこの定義から更に浮気しないための条件を考える。
浮気しない条件1: 自分の認識できる幸福の最小の差dが十分に大きい
まず簡単な話だが、自分が幸福の変化に鈍ければ浮気をする理由がない。 つまり次のようにdを取れるのであれば、浮気は発生しない。
D >= max(f(U)) - min(f(U)) d >= D
つまりどんな時でも、浮気したときに浮気相手との幸福度が現在の幸福度からの増加が認識できない。 したがって浮気のメリットがなくなるので浮気をしないのである。
ではどのようにしたらdが大きくなるのかを考える。 これは簡単で付き合う相手以外での幸福を増やす。これに尽きる。
便宜上、数字を導入する。例えば今の幸福が100だとして浮気して + 10されるのであれば自分の幸福は10%向上する。では自分の今の幸福が1000なら幸福+10はたったの1%である。dが5%であると仮で定めれば前者は浮気するが後者は浮気しない。 これは自分が既に幸福な状態で初めて出来ることである。極端であるが付き合う相手で自分の幸福が左右されるのは依存の一種であり、以前書いたが良い状態ではない。
なので自分が十分に幸福であるという状態を付き合う相手の如何にかかわらず言えるような状態であることが重要なのだ。
浮気しない条件2: 誰と付き合っても大差ない
次はdを変えないで考える。 つまりはどんな相手と付き合っても幸福が変化しないということだ。
d >= max(f(U)) - min(f(U))
式は前のものと似ているが、違うのはdは変わらないという点である。 前述のアプローチは自分が幸福になることで誰と付き合っても大差なくする方針だったが、 今回は付き合う相手の影響による幸福度の変化がそもそも少ないというものだ。
つまるところ付き合う相手に一切期待しないのである。 これなら付き合う相手で幸福度が変わることはない。 これはお互いに依存していない状態であり、非常に良好な状態であると考えることもできるのだ。
僕はこの状態の方が向いているとも思う。
浮気しないために
まとめると
- 付き合う相手がだれであろうと幸福度が変わらないくらい自分が独立して幸福である
- 付き合う相手で変化する幸福度が認識できないくらい十分に小さくなるように付き合う相手に期待しない
ということだ。ますます人の心がないが、まあこれも一つの答えだろうと思う。
理想の彼女とはなんだろう
前回の内容をまとめ、諸条件を加えた内容
inside
Necessary Condition
- 理性的な議論ができる
- 互いに独立して生きていくことが可能である.
- 互いの思想を尊重し,差異を受け入れられる
- 相互に過度な察知を要求しない.何かを希望するのなら伝える
理性的 := 自己の感情を認識し、認識できなくともそれを指摘した際に認識・理解できること.
独立 := どちらか一方が欠けても生活に支障がないこと.非依存状態
尊重 := 共感ではなく理解.肯定や否定は個人の思想によるためいずれでもよい.
Nice To Have
- 互いに少なからず良い方向の影響を与える
- 互いの趣味や分野について一定の理解・知識を有する
- 私に対して、希望する人格や行動の変更点などを率直に指摘することができる
Appearance and behavior
Necessary Condition
- 健康的であること.過度な肥満など生活習慣などの自己で改善可能な点のみ.持病などは除く
Nice To Have
- 箸の持ち方がキレイなこと
- 爪がキレイなこと
Else
特段希望はなし.浮気などする場合は事前に伝達が欲しい.幸せは最大化されるべきなのでより良い相手が見つかったのであれば全く申し訳ないと思わなくていいので最適マッチングを探してください.
これ書いてて思ったけどこの条件満たすの大学の研究室の同期だわ.健康ではあんまないけど
人間関係と依存度
色々あって考える機会があったから今の考えを残したい
ここが大事「思想の尊重」
「お互いの思想の尊重」をすることに尽きる.
いかに差別的思想であろうとそこは各個人の内心の自由であり、尊重されるべきだと考えている。 厳密にいうのであれば、私はこの思想を他人に尊重されたい。そのためにも自分は他人の思想を尊重することから始め、同様に他人から思想を尊重されたい。
尊重とは同意ではない。理解である。 例え陰謀論だろうとなんだろうとそれ自体を持つこと自体は悪ではなく、思想は自由であるべきだ。 隣人にいても思想を持つことを否定するべきではない。 しかし否定しないことは合意を意味しない。
私は自分のコントローラブルでないものは信じない。 なぜなら自分の裁量にその事象がないからだ。
「同様に他人から思想を尊重されたい。」とは言ったが、これは自分のコントローラブルな事象ではない。 なぜならば他人の領域だからだ。 では「同様に他人から思想を尊重されたい。」を叶えるためには自分が他人にこれを行い、紳士協定としてこれが達成されたい。 仮にAが存在し、Aが「他人の意見を尊重しない」としても、私はこれを否定しないし、理解はする。 その思想事態を変えるべきともいわない。
理解はするが私とは馬が合わないので私はAからフェードアウトする。 私がフェードアウトするのは自分の行動であるため、コントローラブルな範囲である。
人と付き合うことと依存
私は自分のコントローラブルな範囲は、他人を侵害しない範囲で、最大化したい。 他人に信を置くというのはコントローラブルな範囲の縮小に他ならない。 「e.g 彼女と別れて実生活に打ち込めなくなる」 これは非常にリスクが高く、私は好ましくないと思う。 理想としては1対1の人間関係とは非依存関係であり、各人が独立した生き方で一方が欠けても問題がないことである。
変数の導入
説明のため、依存についての変数を導入する。 まず依存とは「他人や組織、モノに愛情や支持、保護、援助を求め、それがなくては生きていけない状態」のことを指す。 今回は「それがなくては生きていけない状態」を人間的に健康に生きるのが難しいものと定義する。e.g 彼女と別れて飯が喉を通らない。
ここで依存度dを導入する。 依存度dは0以上の実数を取るものとする。 依存度の総和S_dが1.0以上のとき、人間的に健康に生きていられる状態Shとする。逆にS_d∈[0,1.0)のときはSh'(not Sh)とする。 AからBの依存度はd(A,B)で表す。A,B ∈{関係のある人間の集合|自分}H
{関係のある人間の集合|自分}H, S_d = Σ_H d(自分, h) , h ∈ H. S_d ∈[0, 1.0) : Sh'. S_d ∈[1.0, ∞] : Sh.
「理想としては1対1の人間関係とは非依存関係であり、各人が独立した生き方で一方が欠けても問題がないことである。」とは、 H集合の任意の元hに対し、常に次が成り立つことである。
S_d - d(自分, h) >= 1.0. つまり一つの関係性が崩れても他の依存度により、Shを常に維持できるのだ。
女に捨てられて狂う場合は次のような状態.
S_d - d(自分,女) < 1.0
人間関係
常にd(自分, 自分) > 1.0であればShは維持できる。
次に彼女等の異性Gに求めるのであればどういう状態が理想かというと、
d(G, G) > 1.0, d(自分, 自分) > 1.0 , GのS_d: S_d_G - d(G, 自分) > 1.0. 自分のS_d: S_d_自分 - d(自分, d) > 1.0.
これはお互いに独立し、お互いになくてもShを維持できる。 さらに深く言えば「別れても自分の生活に支障なく、相手の生活も支障がなく罪悪感を覚えることがない」のである。
しかし相手はコントローラブルではないので、自分のコントローラブルな範囲での理想の状態は以下である。
d(自分, 自分) > 1.0, S_d_自分 - d(自分, G) > 1.0
さらに論を進めるとお互いにお互いが不要であるが、お互いに一緒にいることが心地よいことが最善である。 心地よさとはプラスの要素であり、依存度に影響しない。
結論
独立した女性って素敵だよね
祖母がボケて起こった珍事
祖母(88歳)が認知症になった
結果的に色々な珍事が起きた。あんなに意識がはっきりとしていた人間がこうも変わるのかと思った。 ここ数年のことで、犬が生きてた時はまだ色々記憶もはっきりしていた。犬の世話を使命に生きていた。 犬がなくなった後はみるみる内にこうなった。老いとはつらいものだ。
それはそれとして珍事が起きる。 色々あるけどこんな感じ。
ものを置く
祖母のクローゼットのコートからおたま(料理の道具)が出てくる
なぜおたまなんだよ.胸ポケットからめちゃくちゃ取っ手がはみ出しててビビったわ
ベットの隙間からシュークリームが出てくる
分からない.なぜなんだ.
祖父の仏壇にパンツを置く
なんでそうなるんだ.流石に祖父ちゃんも困惑するだろ.
家じゅうの電池を集めて自分の部屋のタンスに入れる
なぜわざわざテレビのリモコンの電池まで抜くんだ.しかもくそ暑い夏でエアコンの電池まで抜かれてて最初気づかず阿鼻叫喚だった
昨日まで肌身離さず持ち歩いていた携帯(GPSのために持たせてた)をゴミ箱に捨ててしまう
しかしこの行動すら記憶にないので、拾って元の充電器に戻すと次の日にはちゃんと携帯をデイケアにもっていく.
毎週届く食品の配送の段ボールを勝手に開け、豆腐を冷凍庫に入れるなど数多の食材を犠牲にする
豆腐を冷凍したら高野豆腐みたいになっちまうだろが
あいまいな記憶
祖母の息子(僕から見ると伯父)に向かって、あんたの弟はどこ行ったの?と聞く.(うちの伯父には弟はいない)
伯父は面倒になって「ああ,あいつは旅行に行ってるよ」と答えた. 2回目に聞かれたときは「ああ,あいつは亡くなったよ」と答えた. 3回目に聞かれたときは「ああ,あいつは出かけてるよ」と答えたら,「さっき旅行に行ったって言ってなかった?」と答えた.なぜ2個前の回答は覚えてるんだ.
祖母の姉(98歳)に電話して「(自分の)お母さんはどこ?」と聞く.姉の方は「もうとっくに亡くたったやん」と答える
姉の方は鹿児島でぴんぴんしており、今は老人会の代表をしている.毎朝近隣の老人の家を周り、生存確認をしている.ちなみに周りの家は60代,70代などで逆老老介護状態だ.意味わからん.
デイケアの職員さんに毎朝連れられて日中は施設に行くが、そのことをバイトだと思ってる
最早「もういいよそれで」という感じ.毎朝同じ職員さんに「あんた新人?」と言うのは流石に笑えてくる.
デイケアのバイトのお金はどこに振り込まれるの?と聞く
「違う、お前が払うんだ」という気持ちは抑えて、「口座に入ってるじゃない」と答えてる
祖母の部屋(1階)から母の部屋(2階)を一晩で10往復し、毎回「ねえ.明日はご飯何合炊けばいい?」と同じ質問をする
これを聞いて伯父も私も一言目が「健脚だなあ」だった
自分で「鹿児島の実家(祖母の姉が住んでる)に帰る!」と言って母や伯父に新幹線を取らせるが、当日になると「そんなことは言っていない.あんたらは私を捨てるつもりか」という.
かれこれこれが10回以上あった.もともとわがままな性格でドタキャン自体はよくしていたが,そもそも言ってないなどとは言わなかった.
猫(名前はひまわり)の名前が思い出せなくなり、毎回「おい猫!」と呼ぶ
あまりに抽象的な.
1日1個飲む血圧の薬3日分がが気づいたら1日飲み切った
壊れたfor文みたいな挙動をする.終了条件の判定がおかしくて何度も何度も同じ処理を最初から繰り返す.
カレンダーの用事を延々と聞く
うちはリビングに30inchくらいのホワイトボードがあって,共有事項をそこに日付と一緒に書く.(e.g 7/13 弁当持っていく).これの予定を延々と聞く.さっき答えたことを何度も何度も。気持ちとしては文章が2段あると1段目を読んで2段目を読み終わるときには1段目を忘れる.なのでひたすら同じ文章を繰り返し読む.
今のところ徘徊しないのが救いではある.しかし万が一に備え、携帯も持ってくれそうにないため、靴にAirTagを仕込んでひとまずの対策をしている。 老いとは厳しいものだなあ.